マドモアゼル

2006年頃の、出産前に書いたものです。
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今日、郵便局へ支払いに行ったところ、窓口で「機械でご入金いただくと1件辺り40円安くなります」といわれ、2件あるから80円も違うのか、とATMへ向かいました。
並ぼうとすると、背後から
「ちょっとお嬢さん!アタシが先よ!!」との声が。
振り返ると、おばさんがリュックと振込用紙を片手に立っている。
恐らく、このおばさんもATMの方が安いと聞いてこちらに来たのだろう。
おばさんは私のお腹に気付いたのか
「アラ、ごめんなさい。お嬢さんじゃなくてマダムだわね…」
逆なら大変だが、この場合いいんじゃ?…などと思いつつ「いいえ~」と言うと、更におばさん「マダム…んーマドモアゼルね。マドモアゼ~ル」などと続ける。
「アレ?マドモアゼルは未婚のお嬢さんに言う言葉じゃないのか?」と思いつつ、愛想笑いを浮かべるO型のわし。
この様子を見るに、果たして、このおばさんにATMでの振込みが無事に出来るんか?!と心配していると案の定、「アラ、硬貨が入らないわよ」みたいにぶつぶつ言っている。
覗き込む訳にも行かないので、しばし後ろで傍観していると
「1200円!」とか画面に叫んでいる。
いや、相手機械だし…
多分「硬貨」というボタンを押さないから、硬貨の入り口が開かないんじゃないかと推測していたところに、おばさんの横をサラリーマンが通り過ぎる。
するとおばさん
「ここ(紙幣口)に硬貨入れていいのかしら?」と尋ねている(@_@)
おいおい~~~と後ろで思っていると、サラリーマンが
「いや、それは無理でしょう…多分ここで…」みたいに教えてあげて、無事終了。
そして、おばさんは何事もなかったように去って行った。
私も初めてやってみたけど、別にATMに向かって叫ぶ場面もなく、つつがなく終了。
頼むから、窓口のおにぃちゃんも、相手を見てからATMを勧めて欲しい…
周りに迷惑ですよ(笑)