伯母の死
昨日の朝、伯母の訃報を聞きました。
伯母と言っても、父の兄の奥さんなので、直接の身内ではありませんが、私にとっては姉妹のように育った従妹のお母さんと言えます。
大人になった今でも従妹とは仲よくしており、子供同士も仲が良く、年に一~二回は彼女の実家で会ったりしていました。
子供の頃はあまり喋らなかったけど、私が母を亡くした後、私や父を叱責する父の姉とは対称的に、ただ静かに微笑んで寄り添うように話を聞いてくれたのがこの伯母でした。
何度も話をすることや会うことはなかったけど、いつもあたたかい人でした。
訃報を聞き、「返信不要」として、従妹にLINEを送ったところ、従姉(紛らわしいが、従妹の姉。姉妹+男の三人きょうだいで、私は妹の方と仲が良い。)から電話があり、妹へ送ったLINEを読んですぐ掛けてくれたらしい。
従姉は、伯母の今までの経過と、亡くなったときの様子を話した後、
「あかりのお母さんの時は何もしてあげなかったのに…ありがとう。ごめん。あかりは一人で乗り越えてきたんだね…」と、泣きながら謝罪をするのです。
「経験しないと分からないもの。大丈夫、みんなおんなじだから。」
と返し、一時間ほど話を聞きました。
電話の最後の方は、少し笑うゆとりもありましたが、たぶん辛いのはこれから…
その後、妹の方と喋るも、やはり伯母に対しての後悔と喪失感に苛まれているようでした。
産業カウンセラーとして資格を取り、カウンセラーのはしくれとなれたのだし、少しでも寄り添ってあげたい。
それには、やはり直接会って話を聞くのが良いのでは、と今日は雨の中電車で一時間半ほど掛け、行ってきました。
小さい子がいることもあり、いとこたちは二人とも子供の世話をしながら、思ったより元気に過ごしていました。
恐らく、伯母がいないだけで、普段通りの時間が過ぎているのでしょう。
分かります。夢なのか現実なのか、実感がわかないのです。
ひとしきり世間話をした後、伯母に会いに行きました。
母の時と同じ。
まるで、眠っているかのような、安らかな顔。
私も従妹も、抱き合って泣きました…
その後、姉の前では話せなかったらしいことを暫く聞きました。
私からは彼女に
誰にでも、いつであっても最期は悔いはある。
きれいで優しい「母」のままで旅立てたことは、伯母にとっては本望であり、幸せだということ。
親孝行はすでに果たしており、充分あなたは頑張った。
誰がなんと言おうと、何も気にすることはない。
最愛の子供たちや孫に囲まれて、伯母は幸せな人生だったはず。
…と伝え、「頑張りすぎるな。1つずつ前にあることをこなしていけばいいんだよ…」とハグして別れました。
また、明後日行くつもりです。
母親を亡くした悲しみは、身に染みて分かるから、妹みたいな従妹が、少しでも楽になれればいいな。
ある意味、カウンセラーの原点を振り返る機会となりました。