娘の涙

コロナ対策で、すっかり在宅が板につき、自粛の毎日。
私は在宅で仕事をしながら、三食の食事を作ることがつらい…
仕事をしていても、すぐにご飯の時間になり、作り、食べ、片付け、そしてまたすぐ次のご飯の時間になる。
それでも、幸いにして、うちの子供たちは事情を理解してくれ、比較的いい子で家で過ごしてくれています。
しかし、いい子でない夫は何かと理由を付け、会社にも「行ったほうがいいかな」レベルで出てしまいます(苦笑)。
他でもいろいろありますが、コロナでストレスたまってるし…と黙認してきました。
しかし、度重なる施錠忘れ(しかも夜)に私のキャパは限界となり、怒りました。
電気の消し忘れや、食べたかったお菓子を食べられたくらいなら怒りません。
施錠忘れは、そのまま事件に直結しがちです。
私は親族に警察官もおり、長いこと一課(殺人事件担当)の事件記者とも親しくしており、
「鍵をかけないこと」の怖さはかなり厳しく言われてきました。
強盗事件で一番怖いのは、犯人と鉢合わせること。
留守であれば、モノを盗まれるだけで済む。でも、鉢合わせてしまったがために、不幸にして殺されるケースが多いのだそうです。
特に、最近は外国人の犯罪者が増え、彼らは比較的躊躇なくあっさり殺してしまうのだとか。
ただでさえ、女子供が多い我が家(長いこと夫は単身赴任でした)では、子供に何かあってはならぬ、
子供たちは絶対に私が守る!と私は気を張って過ごしてきたのです。
田舎育ちの夫には、それがなかなか分かってもらえません。
4日連続の施錠忘れ。言っても治らないし、何度も言いたくないので紙に書いて貼っていたのですが
効果なし。
子供の命にかかわることなので、これは譲れない!と強く苦情を言いました。
夫はぶち切れました。
言い方が気に入らなかったようですが、そういう問題ではない、と私も引きませんでした。
結果…
娘の涙が止まりませんでした。
「怖かった?」と聞くと首を振ります。
「悲しかった?」と聞いても首を振ります。
しばらく聞くうちに「ママがかわいそうで許せないの…」と言ってくれました。
「謝りもしないで、ママが一生懸命書いたものを破るなんて、ひどいよ…」と。
私は子供の目の前で醜態を繰り広げてしまったことを後悔しました。
悲しい思いをさせちゃってごめんね、と謝ると、娘は
「ちっちゃくても、戦わなきゃいけないときがあるんだよ」
「ママを守らなくちゃ」
と…6歳の子供がこんなセリフを言えることに驚き、また夫には悪いけど、私の気持ちに
共感してくれているかと思うと、心の底から娘に対してすまなく思いました。
その後、娘は小さなこぶしで夫に向かっていこうとしました(苦笑)。
娘と寝室に戻ると、夫から怒りのLINEがガンガン入ってきました。
カウンセリングの勉強のおかげで、冷静にそれらを受け止め、さらにその後入ってきた2通ほどのLINEは
無視し、娘と抱き合って眠りました。
その間、息子はいつもと変わらず部屋でスマホを見てニヤニヤしていたと思います…(-_-;
久しぶりに亡くなった母を思い出しました。
母も、こんな風に頭をなでてくれてたなぁ…
娘がいてくれて、本当に良かった。
全て夫が悪いわけではありませんし、とりとめもありませんが、ちょっと記しておきたくなり、書かせてもらいました。
文章にすることは、心を落ち着かせ、考えがすっきりするのでお勧めです(笑)。