覚悟

2006.10.23の日記です
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昨晩、コパルの元気がないなぁとは思っていたけど(寝袋に頭を突っ込んだまま動かなくなっていた)生きてはいたので、寝ぼけていたのかとあまり気にせず寝ていた。
朝、起きてコパルを見ると同じ格好でいる。
体を触ると冷たいし、足もだらーんとしている。
嫌な予感を感じ、寝袋ごと出してみる。
かろうじて暖かく、息はしている。
そして、下腹部周辺にはう○ちがたくさんこびりついている。
取り合えず、洗面台に連れて行き、う○こを落としてやる。
やはり元気がない。
また血糖値か?それにしても…
取り急ぎ、薬と砂糖水を混ぜる。
ところが、全然飲まない。
スポイトで飲ませようとしても顔を背けて嫌がる。
首をつかんで、無理やり半分ほど飲ませる。
ケージに入れると、また顔だけ寝袋に突っ込んでいる。
カリカリも、ふやかしたごはんも、どちらも食べる様子はない。
自分も少し疲れているし、コパルを置いて出るのが嫌でまた会社を休む。
昨日「あ~、明日会社行きたくなーい!」と叫んでいた私だが…コパルちゃんなんてママ想いなの…そんなことで願いをかなえてくれなくていいから(;_;)
一時間ほどたち、再度首を掴んで薬を飲ませる。
やはり嫌がり、薬をところどころ飛ばす。
ふやかしごはんを少し食べさせる。
2~3口は食べてくれたが、あまり食べる気配はない。
しばらく膝の上に置くと、じっとしたまま動かない。
抱っこが嫌いで、いつも私の膝から逃げ出そうとするコパルが、ぴくりともせず、じーっと横たわっているのだ…
血糖値だけの問題であれば、時間が経つと元気になるはずだともう一度ケージに戻して様子を見る。
眠りたかったが、コパルが心配でずっとそばにいた。
お昼頃になったが、やっぱりぐったりしたままだ。
それに、トイレもほとんどその場で済ませている。
今日変えたばかりのタオルに、コパルのおしっこのしみがついている。
いつものコパルだったら、絶対隅っこでするはずなのに。
病院へ連れて行くと、大体その日から入院になる。
お金も4万ほどかかってしまうし、何日もコパルと離れてしまうので、なるべく自分で治したい。
でも、コパルの様子は、ただの血糖値が低いと言う問題だけではないような気がして、午後一番で病院へ電話した。
症状を話すと、やはり連れて行って注射を打って貰ったほうが良いようである。
雨なので、もしやいるかもと実家の父に電話する。
幸い、市場帰りで家に戻っていたらしい。
頼んで迎えに来てもらう。
病院に連れて行くと、すぐに先生が診てくれた。
血液検査の結果、血糖値の問題だけではなく、腎不全を起こしているとのことだった。
腎不全により貧血も併発しているらしく、状態はあまりいいとは言えないもののようだ…
恐れていた、副腎の腫瘍による悪さが始まったのかも知れないとのこと。
手遅れにはならずに済んだと思うが、やはり朝一番に連れてきてやるべきだったかと、ちょっと後悔した。
これから、また新しい薬や病気の為の専用の食事に切り替えるらしい。
結局、また入院。
コパルの回復を待って、明日からいろいろな治療法を試すことになった。
勿論先生たちは努力を続けてくれるが、最終的にはコパルの「生命力」に委ねるしかないようである…
今まで連れて行ったときには言われなかったが、「今すぐどうこう」ということはなきにしろあらず…と言った感じらしい。
一応、5日間を目安に入院するが、その後は飼い主判断…と言うことのようだ。
入退院を繰り返しているコパル。
あんなに元気だったのに、いつも飛び跳ねていたずらばっかりしていたコパルは何処へ行ってしまったのだろう。
いつからコパルは飛び跳ねなくなった?
…自分たちのことばかり考えていた自分を恨む。
人間、失いそうになって初めて気が付くのだ…
どんなに大事かと言うことを。
「なるべく面会に来てください」
今までこんな風に言われたことはない。
どこかまだ「大丈夫だろう」という楽観的な自分と、不安でたまらない自分がいる。
夜、家に帰って来た相方に話す。
私が出産で入院している間、コパルを残すことがものすごく不安だと訴える。
一週間入院させるとして、42000円。
相方は「一ヶ月入院したとしても18万だろ?大きなローン抱えてる訳じゃないから入院させよう」と言ってくれる。
「ありがとう」と言うと、「俺もいつ出張とかあるか分からないし、お袋も多分気にしないだろうし…それに俺のせいにされたら嫌だし(爆)。」
>確かに、確実に奴のせいにするだろう…(-_-;
いつも思う。
確かにお金は惜しい。結構笑えない出費ではある。
でも、幸いにも食うに困っている訳ではないし、欲しいものも買っている。
旅行にも行っている(今は行ってないけど)。
もうすぐボーナスも出るし、子供だってまだそんなにお金は掛からないだろう。
復帰も決めたから、育児休業中も若干のお金が出る。
それらを全て使い切るほどの出費ではないのだ。
どうかこの子を、後2~3年でもいいから生かしてやってください。
その為の苦労は気にしません。私には喜びです。
だから助けてください。
私は亡き母に手を合わせ、コパルを守ってくれるように頼んだ。